August 1974/タージ・マハル旅行団

2003.08.08

タージ・マハル旅行団という集団は、1969年に小杉武久らを中心として結成されたグループです。72年には、フォルクスワーゲンのミニバスを買い、タージ・マハル寺院を目指してヨーロッパ各地で演奏をしながら、旅をしていたようです。
彼らのスタイルはとても独特で、メンバーには音楽家ではない人もいますし、ビールを飲んでいる人もいれば、寝ているというような人もいます。さらに、演奏の時間も、始まりも終わりも決まっていないというところなども、現代の音楽の演奏スタイルとは全くかけ離れています。また、演奏場所も様々で、気が向けばどこでも演奏し、客の居ないところでも演奏していたようです。
もちろん音自体も、素晴らしい音響空間を作り上げています。曲は全部即興なわけですが、相互の意識のやり取り、あるいは、自分が出した音の、残響音からのフィードバック作用によって自己内でも意識のやり取りを繰り返し、「タージ・マハル旅行団の音」を構築していきます。
誰かにメッセージを伝えるためにでもなく、感動を与えるためでもなく、ただ音を出したいという欲求、その純粋な意識が旅の中で、生活の一部として発信されているというフリーフォームなスタイルには愕然としました。

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T.Yamasaki
1976年生まれ。広島県出身京都市在住。自然をこよなく愛するフリーランスのWebデザイナー。
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